学校法人白梅学園

学校法人白梅学園

理事長 井原 徹

学校法人白梅学園
理事長 井原 徹

【理事長プロフィール】

1946年生まれ。
早稲田大学第一法学部卒業後、1969年早稲田大学に職員として入職。
法人課長、第一文学部事務長兼大学院文学研究科事務長、財務部長、早稲田大学理事・創立125周年記念事業募金局長などを歴任後、定年退職。
2006年実践女子学園監事就任。総務部長兼内部監査室長、常務理事を経て2009年より実践女子学園理事長を務め、任期満了につき退職。
2019年より現職。

理事長メッセージ

新年あけましておめでとうございます。
まず、1月1日に発生した令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

さて、令和6年(2024年)に入り、本学園は新たな気持ちで新年を迎えました。同時に「超少子化」に向けて、緊張感を新たにしてスタートした年でもあります。少子化は、入学者確保が困難になり、収入減につながりかねないという経営的困難さを誘発する恐れがあると同時に、入学者確保の競争によって起こる偏差値雪崩を引き起こす可能性があります。教育の質を維持する努力がより一層強く求められています。学園としては何としても、定員の確保と教育水準の維持・発展をしなければならないと、覚悟を新たにしています。

白梅学園は昭和17年(1942年)3月3日に東京家庭学園として創立されました。昭和17年と言えば、太平洋戦争の最中です。創立者は戦時中にもかかわらず、いや、戦時中だからこそ、戦後の我が国の将来のために、「教育機関」を創立したのでした。

白梅学園の建学の精神は「ヒューマニズム」です。創立時にこの言葉を用いたかどうかは別として、創立者の考えやその後の学園の歩みをみると、まさに命の尊重を核とするヒューマニズムの精神を大切にしてきた歴史の積み重ねでした。

令和4年(2022年)3月に「創立80周年」を迎えた本学園は、幼児教育、中等教育、高等教育の分野で五つの学校を運営しています。

高等教育である白梅学園大学・短期大学においては、ヒューマニズムを土台として、保育・子ども学を中心に教育研究を展開し、エッセンシャルワーカーといわれる分野に多くの人材を輩出してきました。2024年度からは子ども学部に新たに教育学科を設けます。教育学科では子どもの成長・発達や子どもを取り巻く環境、多様化した学校教育の課題について理解を深め、初等教育・中等教育・特別支援教育における子どもの豊かな学びを実現するために必要な資質・能力を育成するための専門的な教育を行います。大学・短期大学はどちらも共学ですが、男女共に明確な学びの目標をもって入学する学生が多く、就職においても学びを生かす職に就く学生が圧倒的に多数であり、就職率は99.7%(2023年4月1日現在)です。

中等教育である中学・高等学校においては、女子教育に特化して人材育成に励んでいます。白梅学園高等学校は、進学実績もさることながら部活動が活発で、スポーツ、音楽等の分野で高い実績を上げています。ハンドボール部は2022年度に全国優勝を成し遂げ、2023年度は悲願のインターハイ初優勝を勝ち取りました。

白梅学園清修中高一貫部は中・高一貫教育により、少人数で特徴ある教育を展開しており、特に英語教育とICT活用に力を入れています。また、放課後課外活動であるエリアコラボレーションの1つ「鉄道模型デザイン班」の活動が2021年度の「鉄道模型コンテスト全国大会」にて文部科学大臣賞(全国1位)を受賞、2022年度・2023年度は準優勝するなど、毎年高い評価を得ています。

幼児教育である幼稚園においては、大学附属幼稚園として高等教育と連携しながら教育を行っています。令和4年度(2022年度)においては、権威ある財団が主催する幼児教育支援プログラムにおいて、白梅幼稚園が最優秀園を受賞しました。また令和5年度(2023年度)には文部科学省の研究開発学校に選定されております。

いずれの学校においても、世のため人のために貢献できる学校であることを目指しています。学園全体で、これまで培ってきた実績・伝統をブラッシュアップし、新たなステージに入るための準備を固めています。

皆様のあたたかいご支援・ご理解を切にお願い申し上げる次第です。

令和6年(2024年)1月
学校法人白梅学園
理事長 井原 徹

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